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酸素金属化に伴う電子状態変化を世界で初めて実測

酸素金属化に伴う電子状態変化を世界で初めて実測

兵庫県立大学の福井宏之助教(理化学研究所客員研究員兼務)、和田正弘大学院生(当時)、理化学研究所情報システム本部計算工学応用開発ユニットのLe The Anh研究員(当時)は、台湾の國家同歩輻射研究中心(NSRRC)、高輝度光科学研究センター(JASRI)、愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)と共同で、100万気圧で酸素が金属化することに伴う電子状態の変化をX線ラマン散乱測定電子状態計算により解明しました(詳細は「参考リンク」をご覧下さい)。これは、大型放射光施設SPring-8スーパーコンピュータ「京」とを連携させた研究成果で、米国科学誌「米国科学アカデミー紀要(Proceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America)」においてオンライン公開されました。本研究はポスト「京」萌芽的課題1-1―Cの支援を受けました。

論文情報:

Hiroshi Fukui, Le The Anh, Masahiro Wada, Nozomu Hiraoka, Toshiaki Iitaka, Naohisa Hirao, Yuichi Akahama, & Tetsuo Irifune, “Electronic structure of dense solid oxygen from insulator to metal investigated with X-ray Raman scattering”, Proc. Natl. Acad. Sci USA (Latest Articles).

https://doi.org/10.1073/pnas.1905771116

関連論文:

Le The Anh, Masahiro Wada, Hiroshi Fukui, Tsutomu Kawatsu & Toshiaki Iitaka, “First-principles calculations of the epsilon phase of solid oxygen”, Sci. Rep. 9, 8731 (2019).

https://doi.org/10.1038/s41598-019-45314-9

 

参考リンク:

公立大学法人兵庫県立大学

国立研究開発法人理化学研究所 (top page)

公益財団法人高輝度光科学研究センター

国立大学法人愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター

 

兵庫県立大学の福井宏之助教と理化学研究所情報システム本部計算工学応用開発ユニットの
Le The Anh研究員(当時)は本萌芽的課題のサブ課題Cの研究者です。

 

 

【お問合せ先】
理化学研究所 情報システム本部
計算工学応用開発ユニット  飯高敏晃
MAIL:tiitaka@riken.jp
URL: http://www.iitaka.org/~xmat/

 

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